「時間の心理的長さは年齢に反比例する」
確かに歳を取ると時が過ぎるのが早く感じます。
だって前回の初ブログからもう2ヶ月・・私の体感では1ヶ月もたっていません。
次のブログでは我が家の様々な動物たちをピックアップしようと思っていましたが、昨日読み終えた本がとてもおもしろかったので今日はそちらをご紹介しようと思います。
『このミステリーがすごい!2020年版』の7位にランクインした作品です。
昭和60年代に実際に起きた豊田商事会長刺殺事件を起点に詐欺師の半生を描いたストーリーなので、読み始めは決して口当たりのいいものではありません。
でも、とにかく続きが気になる・・一瞬たりとも気が抜けない展開。
そして、ふと被害者側ではなく詐欺師側の目線に立って爽快感を感じ、応援さえしている自分に気づく。
長編にありがちな中だるみも感じることなくトップスピードで一気読み。
内容が内容だけにイヤミス(後味が悪く、嫌な気持ちで終わるミステリー作品)まっしぐらかと思いきや
ラストは「圧巻」の一言。期待以上でした。
「もはや敵なし、人でなし」 レビューで見かけたこの言葉が一番しっくりきました。
これはミステリー小説なのか・・?と思わないでもないけど、この世の一番のミステリーは人間の感情だと思うのでミステリー小説と言うことで。
続編を期待する声も多いようですが、私はここまででいいと思いました。
けっこうな長編ですが、どなたか読了された際には感想を聞かせてください。
それではまた2ヶ月後にお会いしましょう。